マダニというダニ。
小さな虫にも関わらず、「死者が出る」ほどの危険なウイルスを持っています。
国内でも、2013年9月現在、死者が17人も出ています。
そのウイルスの名前は、重症熱性血小板減少症候群ウイルス
(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐんういるす)
といい、
刺されたら、重症熱性血小板減少症候群
(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐん)(SFTS)
というとっても長い名前の病気?になってしまいます。
早口言葉じゃないよ(^_^;)
マダニとは?
それより、気になるのは、マダニですよね。
どんなものなのかっていうと、↓こんなん。
Copyright © 2013 タカサゴキララマダニ by hiroki
大きさは0.3cm~1cmほどなので、アリぐらいですね。
これが、血を吸うのですが、
蚊のように刺すのでは、ございません。
恐いですが、「寄生」するんです。
セメント状のものを出して、しっかり口と皮膚を固定したあと、
6日~10日ほどかけて、ゆっくりと血を吸うのです。
噛まれている間は、少しの痛みや痒みを伴うこともあるようですが、
「何かがひっついて、なかなか取れない」
と後から気づくことが多いようです。
上のダニと種類は違うかもしれませんが、血を吸って丸々と太ったマダニ↓
Copyright © 2010 Acari,ダニ、壁蝨、蜱、蟎 by 松岡明芳
これだけ吸って満足したら、自分から離れるようです。
ダニの生息地
森林や草地にいて、主に春〜秋に活動します。
被害の出ている地域は九州、四国、中国、近畿、北は福井まで。
ダニからウイルスが見つかったのは、北は山梨や静岡など。
動物から抗体が見つかったのは、まだ被害報告のないところでは
富山、長野、岐阜、三重、和歌山、香川、福岡の七県。
イノシシやシカなどに寄生して、充分血を吸ったあとは、
自然と落ちて、しばらくは動かないので、
動物の通り道になっているところは、
マダニが落ちている危険性があるようです。
危険そうなところへ行くときには、長袖、長ズボンが基本です。
よく噛まれやすいのは、
脇の下や足の付け根、手首、膝裏、頭皮など。
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マダニに噛まれたら?
先に言っておきますが、マダニに噛まれても、
SFTSになる確率はかなり低いようです。
必ずしも、SFTSになるウイルスがいるとは、限らないようです。
気をつけるのは、噛まれていても、無理に引っこ抜かない!
引っこ抜いて、頭だけが皮膚に残ってしまったり、
体をつぶしてしまって体内のウイルスや卵が飛び散ってしまう
のを防ぐためです(−_−;)
まずは、皮膚科を受診しましょう!
噛まれてから24時間以内?(36時間以内という話もアリ)に
ダニを取り除くと、感染症になる確率は、
かなり低くなるようです。
[icon image=”check-b-r”] 皮膚科をすぐに受診できない時に、できる対策
(責任はご自分でお願いします)
- 火を近づける
- アルコールを綿棒などでつける
- 熱湯をつける
- ワセリンをタップリ塗って、窒息死させる
- マダニ用ピンセットで引き抜く
上の方法は、あくまでもマダニが嫌がって逃げていく方法です。
燃やしたり、多量のアルコールにつけて、
殺してしまったりすると、皮膚に刺さったまま死んでしまうので、
殺さないように。
こちらが、そのマダニ用ピンセット。
マダニの体をつぶさないように、
普通のピンセットと先端部が違います。
まっすぐに抜いたら、頭が残ったりするので、
グリグリと回しながら取るのがコツ。
もし、マダニが落ちたとき、つぶしてはいけません。
卵が広がったり、ウイルスが広がる危険性があるためです。
ビニル袋やビンに捕獲して、皮膚科で受診するときに、
持っていって調べてもらうことを、お勧めます。
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