ちょっと気になる喪中のときの、新年の迎え方。
お正月飾りは良くない…よね?
なんて挨拶したらいい?
おせちは?
お年玉は?
非常識と思われないために、
お正月は、どう過ごしたらいいのでしょう?
喪中の正月の過ごし方
身内の人が亡くなると、「忌中」と「喪中」を迎えます。
過去記事で、忌中と喪中について書いていますので、
お時間があれば、どうぞ。
忌中と喪中の違いって?してはいけないことやマナーについて
それでは、非常識と思われない、
正月の過ごし方を、Q&Aでまとめてみました。
[icon image="q3-r"]新年の挨拶は、なんて言えばいい?
[icon image="a3-r"]喪中ハガキで、欠礼の挨拶はしてあると思いますが、
年明けに会ったときの挨拶は、
「昨年はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。」
で、いいかと思います。
「おめでとう」を言わなければ、大丈夫V(^_^)
逆に、言われる分はOKです。
失礼と思われる人も多くいるようですが、
年賀状が届く分についても、実はOKなんです。
身内の人が、亡くなってすぐだと悲しいかもしれませんが、
もし、あなたの気持ちを知っている人から届いた場合、
気落ちしているところを、明るく励まそうと、しているのかも。
[icon image="q3-r"]喪中ハガキを出してない人から年賀状が届いてしまったら?
[icon image="a3-r"]門松をしまう「松の内」(1月7日)を過ぎてから、
立春(2月4日頃)までの、寒中の間に、寒中見舞いを出すといいでしょう。
簡単な例)
寒中お伺い申し上げます。
喪中のため、年頭のご挨拶を遠慮させていただきました。
本年も何卒よろしくご厚誼のほどお願い申し上げます。
雪や梅などのイラストや子どもの写真を使って、
喪中ハガキより、少し明るい感じでもOKです。
[icon image="q3-r"]正月飾りはしない?
[icon image="a3-r"]世間一般の常識では、しない方がいいでしょうね。
ただ、故人が毎年楽しみに飾っていたり、
湿っぽいのが好きではなかったりすると、
家の中だけで、その雰囲気を作ってあげてもいいかもしれません。
門松やしめ飾りなど、外に向けて飾ると、
周りの人から「知らないのかしら?言ったほうがいい?」と
非常識と思われたり、気を遣わせることになりますので、
控えた方がいいでしょう。
Copyright © 2007 071230 by tamakisono, on Flickr
[icon image="q3-r"]おせちは食べてもいい?
[icon image="a3-r"]おせちは、祝い事の料理になるので、
控えた方がいいと言われることもありますが、
お坊さんの話では、
「忌があけたら(四十九日後)いいのでは?
気になるようなら、エビや紅白のかまぼこを抜いたり、工夫してみては?」
という話でした。
どうしても、イヤだと言う身内の人がいれば、
無理におせちにこだわる必要もないでしょう。
Copyright © 2008 おせち by hemiolia, on Flickr
[icon image="q3-r"]お年玉はあげてもいい?
[icon image="a3-r"]お年玉は、「歳神(としがみ)様」に供えた鏡餅を、
参拝者に配ったのが始まりとされています。
もともとは神事なので、お年玉をあげたりもらったりするのは、
何の問題もないようです。
ただ、紅白の水引のついたポチ袋は避けておきましょう。
Copyright © 2007 寸志 by iandeth, on Flickr
[icon image="q3-r"]初詣に行ってはダメ?
[icon image="a3-r"]神社と寺社で考え方が違うので、分けてみますね。
神社の場合
神社によっても違うようなので、行かれる神社に聞いてみるのが一番。
基本的に忌があけたら、神社へのお参りは大丈夫なので、
初詣も行かれて問題はありません。
お寺の場合
お寺は、死を「ケガレ」と捉えないので、
参拝することは特に問題はありません。
次に、浄土真宗とキリスト教の場合の、お正月の過ごし方、
そして、ちょっと思うことを書いていますので、
よかったら、最後までご覧ください(*´∀`)
スポンサーリンク
浄土真宗の正月の過ごし方
浄土真宗では、忌中や喪中はありません。
「阿弥陀様のところへ還っていき、仏様になる」ので、
死も、悪いこととは捉えません。
簡単に言うと、
[colored_box color="light‐gray" corner="r"]「亡くなった人のことは、阿弥陀様に任せて!
あなたは、残された人生の方を考えなよ!」[/colored_box]
という考えです。
喪中ハガキも出しませんし、
正月も当たり前に過ごしてかまわない、とされています。
(こちらも参考にしてください→喪中がない浄土真宗!喪中はがきはどうする?)
気持ち的に祝う気分でなかったら、祝わなくてよく、
年賀状を出しても出さなくても、
おせちを食べても食べなくても、
個人の好きなように過ごして、構いません。
ただ、日本の風習から、非常識と思われるかもしれないので、
派手に祝うことは避けましょうね。
キリスト教の正月の過ごし方
キリスト教にも、忌中や喪中はありません。
死は「天に召された」ことになります。
やはり、特に禁止することもなく、
個人が、好きなように過ごして構いません。
最後に
「忌中」は、いろいろと控えた方が良いようですが、
「喪中」の祝い事については、本人の気持ち次第だと、
私個人では、思っています。
正月の過ごし方についても、過ごしたいように過ごせばいい。
故人が賑やかな正月が好きだったなら、賑やかにしていい、
温泉旅行が好きだったら、形見を持って旅行に連れて行ってあげたらいい、
と思っています。
が、
「百人いれば、百通りの考えがある」
と言われるように、
周りの身内の意見も聞きいれながら、
(口うるさい人が一人はいたりしますよね?)
心穏やかに正月を迎えられるといいですね。