この神社の鳥居の色って、なんで赤色なの??
ねぇ、なんで??
はぅっ!?Σ(゚Д゚)!!
いつも行く神社の鳥居は、コンクリート造で、
白、というか汚れて灰色なんですが、
たまたま来た神社の赤い鳥居が、娘には印象的だったようす。
で、普段はのんびり屋の娘が、ときどき、
こんな意表をついた鋭い質問をするんです。
本当に受け答えに困ります(-ω-;)
が!!
このまま引き下がってしまうと、
「もう、パパに聞くからいーよ。」
と、ひどく悔しい一発をもらうので、
「いやいやいや!調べるから、ちょっと待って!」
と、ムキになって調べてみたんです!!
その想いが功を奏し(?)、鳥居の色について、
深い歴史があることも知れました!!
神社の鳥居の色は、なんで赤いの??
なんて、知りたいあなたにも超分かりやすく、
教えていきますね!
これで、ママの威厳も保たれて、
私の中の平和も無事、守れました(*´∀`)
鳥居の赤い色の意味は?
まずは、よく見かける赤い鳥居について、
話していきますね。
赤というか、ちょっとオレンジがかった、
朱色ですが、あれは水銀なんです。
木材の防腐剤や虫よけといった効果があるんです。
それだけじゃ終わりませんよ!
赤色には実用的な意味のほかに、
2つの意味があるんです。
魔除け
鳥居は、人間の世界と神様との世界を分ける門で、
「結界」の意味があります。
そこを魔除けの色でさらに守る、というワケですね。
で、赤が「魔除けの色」と言われるのは、
2つの説があるんです。
中国から伝わった説
縁起がいい、神聖、財運、厄除け、
という意味の赤色が伝わったもの。
ユダヤ教から伝わった説
ユダヤ人がエジプトで奴隷だった時に
神様が怒ってエジプトの家庭に災いを起こすんですが、
ユダヤ人の家だと分かるよう、家の門に
子羊の血を門に塗らせて、そこは襲わなかった、
という神話が伝わった、というもの。
また、この2つの説とは別に、
赤は元気・明るい・情熱的・躍動的というイメージがありますよね。
他にも、赤ちゃんの「赤」だったり、
女性も赤い口紅をすると、元気で若々しく見えたり
還暦になったら、赤いちゃんちゃんこを着たりしますね。
そして、「千本鳥居」と呼ばれる、
京都の伏見稲荷大社の長く続く鳥居があるんですが、ご存知ですか?
そこは、赤ちゃんが産まれるときに通る、
「胎道」をあらわしている、
とも言われているんです。

ikuyustak amunasaによるPixabayからの画像
神様に会いに、生まれ変わる気持ちや、
赤ちゃんのような純粋な気持ちに返る、
といった意味なのかもしれませんね。
と、赤の意味について話してきましたが、
鳥居の色って、赤だけじゃないんですよね。
赤のほかに多いのが、木やコンクリートなど、
素地のままの鳥居で、神社の代表格、
出雲大社や伊勢神宮も白木なんです!
で、電話をして聞いてみちゃいました(・∀・)
ここからさらに
深いディープな世界へ入っていきますよー。
鳥居の色にはそんな歴史もあったの?
日本を代表する神社の一つ、出雲大社に、
鳥居に白木を使っている理由を聞いてみたんです。
麦茶もビックリするぐらい、アッサリしたお答えだったので、
別に調べたことや主観も入れて、お話ししていきますね。
それは、古い古い日本の話。
日本の神様は、死を忌み嫌いますが、
仏教は死を癒してくれるということで、
仏教が伝わると、すんなり日本に受け入れられました。
神様と仏様を仲良く一緒に祀ろう!
という動きから、神社の中に塔があったり、
お寺に鳥居があったり、神も仏もごっちゃになる、
「神仏習合」時代に突入します。
江戸後期になると、今度は「神仏分離」、
神と仏は、やっぱ別じゃね?
という考えの人が増えていって、神社とお寺は、
どんどん別の道を歩くことになった、
という歴史があるんです。
photo credit: OZinOH via photopin cc
ここまでは大丈夫ですか?
で、朱色と言うのは、もともと、
仏教と一緒に入ってきた色なんです。
神仏習合で、神社も朱色を使うようにはなりましたが、
もともと神社の色は、神聖な意味を持つ白木だったんです。
出雲大社も本殿を赤くした時代もあったんですが、
今は本来の神社である白木、そのままの色にしているんですよ。
伊勢神宮の白木の本殿や鳥居も納得ですね!
なので、木やコンクリートなど、
素地のままの鳥居の神社は、
「俺は仏とは違うぜっ!」
といった神仏分離派か、
または、戦後に色はあまり気にしないで、
急いで建て直された鳥居です(・∀・i)
photo credit: かがみ~ via photopin cc
ちなみに、稲荷神社系は朱色なんですが、
方角によって色を変えている神社もあるんです!
赤でも白でもない他の色の鳥居は?
これは、風水の四方を霊獣が守っている、
という考えが多いようで、、、
まぁ、説明するよりも分かりやすく表にしてみました(・∀・)
方角 | 北 | 東 | 西 | 南 | 中央 |
四神 | 玄武 | 青竜 | 白虎 | 朱雀 | 黄龍(麒麟) |
地形 | 山 | 小高い山 | 低い山、丘 | 平地 |
※ 玄武の「玄」は、黒のこと。
このように、各方位にいる霊獣と色がリンクしていて、
この色に合わせて鳥居も塗っている、というもの。
日本の一番の神様は天照大御神ですが、
この神様は、太陽の神様なんです。
なので、神社は南向きが多い、
と言われているんですが、その入り口でもある鳥居は、
その正面、さらに南にありますよね。
先ほどの表で行くと、南は朱雀で朱色。
これも、赤い鳥居につながるんです。
なんだか、面白いですね。
鳥居にも歴史あり!
日本人が、他の宗教をウェルカム状態で受け入れられるのは、
やおよろずの神様がいる、神道の考えがベースにあると思うんですが、
この認め合って共存しようっていう考え方、好きだなぁ(*´∀`)
改めて、日本人っていいなぁって思いました!
子供にも認め合って受け入れる器の大きさを教えたいです( *´艸`)
コメント
赤→秦
青か石仏→出雲
黄色→ツキヨミ
新しい見方をありがとうございます!
なかなか興味深いです。
調べてみたくなりました。
虎、満尾
「朱雀」と書いてある鳥居が、どこにあるか知りませんか?
ブログを見ていただいて、ありがとうございます。
朱雀とかいてある鳥居は、福井県の土御門惣社でしょうか。
「http://www.japanmystery.com/fukui/natasyo.html」の
鳥居が4つだけある祭場のような鳥居に、四神の名前がそれぞれ書かれてあるようです。
そして、文字ではないですが、秋葉山本宮秋葉神社の門、虎ノ門・金刀比羅宮には、朱雀の他に四神の彫刻があります。
他には、晴明神社には鳥居の奥に四神門という、四神の絵がかいてある門柱があります。
私の探したところ、これぐらいでした。
もし違えば、すみません。
それにしても、奥が深いですね。
勉強になりました。