なんで端午の節句に、鯉のぼりをあげるの?
その本当の意味を、知っていますか?
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最近、日本の伝統的な行事を伝えていくのは、
親の役目じゃないかと思って、いろいろ調べまくっているので、
そろそろ「物知りで賢くて美人なお姉さん」
と、言われないか期待してます(・∀・)
(誰からだよっ!Σ(゚∀゚;))
そんなわけで今回は、
端午の節句に、なんで鯉のぼりをあげるの?
いや、そもそも、なんで鯉なの?
なんて、鯉のぼりを飾る意味について、
話していきますね(*´∀`)
実は、私も知らないことばかりだったので、
これから、子供に聞かれても、堂々と答えられます!
どうぞ、「黒猫のタンゴ」を聞きながら、
ノリノリでご覧ください。
鯉を取ろうとする、ノリノリな黒猫のイメージが・・・
なんで端午の節句に鯉のぼりをあげるの?
実は、端午の節句と鯉のぼりの関係は、
たいして、深い意味はないんです。
そうなんです!
端午の節句と、鯉のぼりの関係って、
実は、縁もゆかりもないんです。
意外にも鯉のぼりを飾りだしたのは、
日本人の遊び心からなんです。
もうちょっと、詳しく話していくので、
まずは「端午の節句」について、
説明していきますね!
端午の節句ってなに?
端午の節句は、中国から伝わった行事で、
魔除けの意味を持っているんです。
5月5日という日から考えますが、
陰陽の考えからいくと、奇数は「陽」なんです。
とくに1桁の奇数は、強い「陽」。
陰陽では、陽だからいいんじゃん!?ではなく、
どちらかに偏ると、戻った時の反動はきつくなる。
なんて考えなので、シーソーみたいに、
どちらかに偏るのは、あまり良くなくて、
大事なのはバランスなんです。
そういった事から、奇数が続く5月5日は、
陽がすごく強くなるので、「端午節」という、
魔除けをするようになったんです。
魔除けと言っても、「悪霊退散!!」
と、叫ぶようなものではありません!
中国では、ちまきを食べたり、
菖蒲やもぐさを飾ったり、お風呂に入れたりするだけ。
そうやって、災いに備えて体力をつけたり、
薬草で体を清めたり、薬草を焚いて、
空気を清めたりするんです(*´∀`)
ちなみに、魔と言っても
ホラー映画の悪魔のようなものではなく、
季節の変わり目のだるさとか、
体調の変化とかそういったものを指します。
ところで「端午」という言葉の意味は、
「端」は端っこ・始めで、
十二支で5月は、午(うま)の月。
つまり、午の月の初めの頃をさしていて、
「端午の節句」は、午の月初めにある節句だよ
という意味です。
では、なんで日本で鯉のぼりを
あげることになったんでしょう??
なんで鯉のぼりをあげることになったの?
江戸時代の日本、武家では男の子が産まれると
のぼりを立てて、近所の人や神様に、
「うちに、男の子(跡取り)が生まれたぜ!」
と、お知らせしていたんです。
のぼりも、もともと神様を招いて、
神様のよりどころとするもの。
神社で神主さんがシュパシュパっとするやつ、
戦国時代ののぼり、国旗の先端の丸いやつ、
どれも、形は違いますが、
棒の先に、布や紙をつけたものは、
神様の力を借りるための「招代(おきしろ)」という役目を持っているんです。
それが、鯉のぼりの原型。
でも、どうして、
端午の節句が男の子の日になったのか?
そのこころは、しょうぶ(菖蒲・尚武)が大事でしょう(*´∀`)
( ※ 尚武とは、武道・軍事が大切と考えること。)
と、言葉のかけあわせの結果、
端午の節句は男の子の節句となったんです。
まぁ、言葉遊びですね。
で、のぼりが鯉のぼりになったのにも、
遊び心があったんです。
武家ののぼりを見ていた、庶民のAさん(年齢不詳)。
俺だって息子のために、のぼりを立てたい!
でも、同じようなのぼりを立てると、
身分が違う!って武士から怒られる(・ω・`)
庶民は次第に絵を描いたのぼりを
あげ始めますが、
なんか、もっといいものないかなぁ。。。
そういや、中国の故事で、
「登龍門」ってあったなぁ。
登龍門って何?
流れの急な川(龍門)を登った鯉が、龍になった!
という、スペシャルファンタジーなお話。
ちなみに鯉と言っても、
チョウザメのことらしいです(・∀・)
たくましくて泥臭い鯉でも出世するなんて、
いい話じゃぁねぇか!
故事にあやかって、のぼりの代わりに、
鯉を泳がせようぜ!
と、和紙に鯉の絵を書いて飾り始めたのがきっかけ。
最初は1匹の鯉(真鯉)だったんですが、
明治に入って、緋鯉が増え、
昭和に入ってからは、子鯉が増えていったんです。
今は、兄弟の分だけ、さらに子鯉が増えたり、
名産地ではカツオやマグロになったり(・∀・i)
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端午の節句に、鯉のぼりを飾る意味は、
たくましく子供が成長することを祈る親の気持ち プラス 日本人の遊び心
なんですね。
鯉のぼりを調べていくうちに、
いつまでも遊び心を忘れない、
子供のような、大人を目指したくなりました。