帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、
体の表面に、帯状で水泡が現れるもので、
簡単に言うと、水疱瘡(みずぼうそう)の二回目。
水疱瘡になったことがあれば、
だれでも発症する可能性を持っていて、
一生のうち、6〜7人に1人の割合で発症することが分かっています。
特徴として、女性の方が発症しやすく、夏に増える傾向があります。
そして、特に気をつけなければいけないのは、妊婦さん!!!
妊婦さんが帯状疱疹になってしまうと、
飲める薬も少ないし、おなかの赤ちゃんが心配!!
どうなるの??
どうしたらいいの??
今回は、
1.帯状疱疹とは?
2.妊婦さんが帯状疱疹になると重症化する?
の二本立てにしてみました。
1.帯状疱疹とは?
水痘・帯状疱疹ウイルス(すいとう・たいじょうほうしんウイルス)
というウイルスが原因で起こる病気。
水ぼうそうと同じウイルスなので、
抗体がない人に移ったときには、水ぼうそうとして発症します。
水ぼうそうが治っても、肝心のウイルスは、
脊髄付近にある神経節というところで、
静かにずーっと眠っているんです(( _ _ ))..zzzZZ
Copyright © 2013 Sleeping Lion by Ronnie Macdonald, on Flickr
体力が落ちたりして、免疫力が落ちたときに起きるのですが、
他にも、帯状疱疹にかかっている人からの感染もあるのです。
水泡が破れたり、つぶれたときに、そこから感染するので、
身近に帯状疱疹にかかった人がいれば、
[colored_box color=”light‐red” corner=”r”]→同じタオルを使わない
→お風呂の水を共有しない
[/colored_box]
などに、気をつけましょう。
おなか周りにできることが多く、首や顔、頭にもできます。
Copyright © 2006 John Pozniak, with zoster blisters on his neck and shoulder
潜伏期間は1~3週間。
痛みやかゆみは、個人差があるようですが、
体の半分が痛くなってきて、
それから2~3日後に水疱や湿疹が現れるパターンが多いようです。
痛い人は、かなり痛いそうですよ(>_<)
この神経痛が後遺症になって残ることもありますが、
早く治療することで、後遺症にならずにすむので、
早めに皮膚科で受診することが肝心。
2.妊婦さんが帯状疱疹になると重症化する?
妊婦さんが水疱瘡になっても、帯状疱疹になっても、
肺炎や肝炎などの合併症を伴ったり、
重症化することがあるので、要注意です!!
[icon image=”arrow3-r”]妊娠20週未満でかかると・・・
1~2%の赤ちゃんに低出生体重や、
体の一部が不完全で産まれたり、
自立神経症などを発症することがあるようです。
[icon image=”arrow3-r”]妊娠20週~分娩の21日前までにかかると・・・
生まれてきた赤ちゃんの9%が、
水ぼうそうではなく、帯状疱疹を発症します。
[icon image=”arrow3-r”]出産前後にかかると・・・
生まれてくる赤ちゃんの、30~50%が水ぼうそうを発症するそうです。
ここで、グッと確率があがりましたね(@ ̄□ ̄@;)!!
[icon image=”arrow4s-gr-r”]出産の6日前までにかかった場合、
赤ちゃんは、0~4日に水ぼうそうを発症しますが、
母親の抗体が移っているので、ひどくはなりません。
[icon image=”arrow4s-gr-r”]出産の5日前から出産後2日の間にかかると、
赤ちゃんは、生後5~10日に水ぼうそうを発症。
肺炎や脳炎の合併症を起こすなど、
重症化して、とても危険な状態になることがあるので、
子宮収縮剤で、出産を遅らせたりします。
[icon image=”arrow4s-gr-r”]出産後3日以降にかかると、胎盤を通しての感染はなくなりますが、
飛まつ感染や接触感染に気をつけましょう。
同じタオルを使わない、
水泡や湿疹部分が、他と接触しないように包帯を巻く、など。
かかってしまったら?
当たり前ですが、早めの受診が肝心。
病院は皮膚科を受診します。
妊婦さんは、塗り薬だけになることが多いようですが、
治りが遅いので、ひどくなりそうなときには内服薬も出るようです。
必ず、妊娠中と伝えましょう!
内服薬は、かかりつけの産婦人科で飲んでもいいか、
電話でもいいので、確認しましょう。
家でできることは、
[colored_box color=”light‐red” corner=”r”]
- 患部の水疱を破らないようにする
- 患部が、あちこち接触しないようにする
- 患部は、優しく丁寧に洗って清潔にする
- アルコールは避ける
[/colored_box]
お風呂に浸かると、痛みはやわらぐとか。
妊娠前なら、水ぼうそうの予防接種が効果的です!
(この後、一ヶ月は避妊すること!!)
妊娠中なら、旦那さんが予防接種を受けておくのも予防の一つですね。
免疫力の低下が、主な原因なので、
普段から睡眠・栄養・運動・リラックスが大事です(*´~`*)
妊婦さんだけじゃなく、妊婦さんが身近にいる人も気をつけましょう。
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